私たちはマシュマロホイップを食す
「The proof of the pudding is in the eating.」
(プリンの味は食べなくては分からない。)
こんにちは。はじめま…
おっと、自己紹介の前にまずは…
シャアアアア……
失礼しました。改めまして、こんにちは。すとぉんと申します。
こんなご時世、皆さんも手を洗う回数って相当増えたんじゃ無いですか?私は現在大学生なのですが、大学が用意したシャビシャビの液体石鹸に手を浸す毎日です。
そんな訳で石鹸について色々考える機会が増えて、ある日ふと思いました。
単刀直入に言います。
「マシュマロホイップってめちゃくちゃ美味しそうじゃないですか?」
本来は洗顔の際に肌への摩擦を軽減するために作られた、異常なまでにふわふわしたタイプの泡のことを「マシュマロ」だと言いたいのだと思いますが、「マシュマロ」と「ホイップ」ってもう「勝ち」じゃないですか?めちゃくちゃ美味しそう。
甘党の私としては洗面所で食欲増進してしまう毎日です。
一口…一口だけ…
あれ……?
ごめんなさい。流石にそのまんまじゃ食べません。心の中のキレイキレイママに諭されてしまいました。
大人になってつまらない常識だけ覚えていく日々です。(ちなみにキレイキレイママの息子の名前は美男(よしお)くんです。常識ですね。)
ということで心の中のキレイキレイママを黙らせるため作ります!ちゃんと食べられる「マシュマロホイップクリーム」を!!
本当に頑張ります。
ちなみに構造を見る限り、そもそもこのボトルの中に泡の状態で石鹸が入ってるわけではないんです。
中には液体石鹸が入っていて何かすごい力が働いてモチモチの泡になってるわけです。
なのでこの液体を食べられる泡だて前のクリームに変えれば……
完璧な理論ですね。卒論もコレで行けそう。
とはいえ、私は以前クッキーを焼いたらパンケーキができた過去があります。
※当時の写真
料理を膨らませる能力者という点では満点ですが今回の趣旨とは違うので、「助っ人」を呼んできました
バアン!!
はい!とにかく料理が上手い友人です。それ以上はとても優しいということ以外これといってありません。
「クリームなら秒で泡立てるけどこの記事ちゃんと持つ?大丈夫?」
好戦的かつ優しいですね。
それでは参りましょう。
※写真では全く伝わりませんが本記事では二人ともマスクをし、換気や消毒などを徹底して撮影しました。
最初はシンプルに泡で出るボトルにホイップを入れてみます。
泡立て前でも美味しそうですね。これは期待大です。
理論的にはこれでポンプを押せばふわふわの泡が出るはずっ!いざっ!
ボブっ!!ぶヂュルルるっっッ!!!!
え?
「うわ…これは…」
「完全にアレだ……」
お菓子作りというファンシーな場にいきなり性的コンテンツが生まれて本当に変な空気になりました。私たちは女子校出身です。
「かなり嫌な泡立ち方をしている。」
「で、でも味はいけるはず!」
「実食!」
…………
ぼごおっっっ!!!!!
なにこれめちゃくちゃ不味い!!!!!!
本当に不味い。見た目で変なイメージを持ってしまったのもありますが、水を混ぜた粘土みたいな舌触りと味です。食べ物の体をなしていない。
(後から知ったのですが市販のホイップに砂糖は基本入っていないそうです。)
とはいえ完膚なきまでに理論を叩き折られたのは事実。大学に通っていても我々の最終学歴は高卒でしかないことを思い出しました。高卒の理論なんてこんなものです。
友人もYoutubeに頼りだしました。
よし、次はこれを使ってみよう。
洗顔料を泡立てるときに使ってるやつだ!
キメ細かい泡を作れると評判のダイソーのヒット商品です。 確かにこれなら確実に泡立ちそうですね。さっそくホイップクリームを注いで泡立てていきます。
カシュカシュカシュ………
お!?
おお!?
伝わりますでしょうか、完全に泡だちました。NIVEAのCMかって。
「すげえ!これをボトルに入れれば完璧なマシュマロホイップが出来るはず……」
結果的にこってりすぎてポンプが吸い上げないどころか、食感だけ妙にクリーミーで口に入れた途端後悔が押し寄せました。
この後もホイップを薄めてみたりと色々試行錯誤を繰り返しましたが上手く泡にならず…
「どうしよう、解決策がまじで見つからん」
「………」
スッ……
「無言で機械取り出すの怖っ」
ギュイイイイイイイイイイン
「音も案の定怖っ」
スッ……
「そして今日イチで美味しそうなんかい」
完全に友達の心と私の理論が折れてしまったので、ホイップクリームはケーキにして美味しくいただきました。辞め時だけは高卒でも分かります。
ちなみに撮影後、ホイップクリームが逆に石鹸にしか見えない呪いにかかりました。
皆さんもその業を背負う覚悟があればぜひ試してみてください。
触感も気持ち悪かったです。さようなら。